あのときと、変わらない。 あのときのままの彼だった。 「リツ、なんでここに… まだ来んのには早すぎるだろ…」 辛そうに、だけどまた困ったように笑って彼は言った。 「なんで…今までどこに…?」 「ずっとここにいたよ。あの日から、ずっとね」 そう言って彼は自分の隣をポンポンと叩き 座りなよ、と言った。