ぁれ。


なんだろ
ここ。

真っ暗…

その空間は
真っ暗で、少し冷りとした地面


「ぁ…あの。…」


声がこだまする
どうやら少し歩けば壁があるみたい…


「こわい…ねぇ、助けて…」

そう小さく声を漏らすと









「死にたい?」





ぇ…


「誰!?使い魔!?」

あわてて声を返した。
けれども、何も返ってこない

ただ、ハッキリと男性の声だった。
低く、耳に残るような…

どうしても、だれか知りたい…
そう考えた。

「死にたくない…まだ、まだ…生きたい。お母さん、お父さん…弟…友達と…まだ居たいよ…」


泣きながら声を漏らす。
息がつまる
こんなにも、こんなにも死ぬのは辛い
生きたい。

そう願った


「生きたいなら。世界を救えばいい。それだけだ。もういちど言う。生きたいか?」



その返答に、
何か頭からモヤモヤしていたものが無くなった

涙を拭き、ただ一言





「生きたい」




そう、暗い部屋で叫んだ