みんなは
ただ絶望に浸っていた

「先生?教えてください。ねぇ。先生」


「使い魔だ。」

使い魔…?
急に頭が重たくなるような言葉だった

使い魔といえば、今から何年も前に何千万匹と言う使い魔が世界に降りて全てを壊したとか




そんな説を聞いたことがあった



「使い魔が?」

「あと、…2日で。使い魔がやってくる。また…人間の絶滅だ…」



えっ


使い魔が、また?




それじゃあ


「逃げる手段は…?」


そう言うと



先生の目からポロリと涙が落ちた
その涙は何を物語っているのか。
どうゆう涙なのかは



聞かなくてもわかった

「千花…っ」
「桜…」



私達はただ抱き合うと


絶望の波にのまれていった。




わたし達に生きる手段はもう。

一つも無い