「ねー莉惟さー、まだ学校こないの?」
「行かないよ」
「そっかー」
亜衣は深く聞かない
気をつかってくれている
理由を聞こうともしない
「てかねー、流依が莉惟心配してたよー」
あの流依(るい)が?
「何って?」
「莉惟今ごろ何してんだろ、会いてーなって言ってたよー」
流依は中学一年生のころに転入してきた女好きで有名な男子だ
仲はまあまあいい
でもそこまで言ってもらえるような関係でもない
「んじゃさー、ばーかって言っといて」
「りょうかいー!」
私たちは笑いながら、いろいろ語りあった
夜中までずっと
そして今度外で遊ぶ約束をした
今度の日曜日に。