『鍵とかまぢめんどいし。奥都いい人〜!』

と夏純。

『でも奥都君ドンマイだね。ね、あや。』

『うん。陸上間に合ったかな…。』


『大丈夫でしょ!』


奥都君が昇降口から走ってきた。


グランドにはまだ先生が来ていない。
間に合ったみたい。良かった。


なんか暑いなぁ…

『今日も暑いねぇ』

『え?今日は涼しいよ。曇りだし☆ね、希依。』

『うん、わりと涼しい方かな。』

わたしは暑い。

…しかも顔だけ。

あ、奥都君グランド走ってる。