真由SIDE


「おめでとうございます」

産婦人科に行って、言われた言葉。

「う・・・そ」

アタシは、お腹を触ってみる。

「真由・・・。」

「旬クン・・・。あたし達の子だって・・・」

「マジ!?なぁ、先生、本当?!」

「えぇ、良かったですね、奥さん。」

お、、奥さんだなんて・・・・

「お腹に耳をあててみて下さい。」


旬クンが、ゆっくりと、まだ目立って大きくないお腹に耳をあてる。

『ックン・・・ックン』

「トクンって!!聞こえずらいけど、トクンって!!!」

「旬クン!!!」

「真由、よくやったなぁ!!」

「先生、ありがとうございます・・・」


その後、あたし達の間には、双子の女の子と男の子が生まれた。

名前は・・・

「女の子が、琴音ちゃん」
アタシが言う。

「男の子が、圭堵。」

「圭堵は、旬似だな。」
優クンが言う。

「琴音ちゃんは、真由似だよ。」
由美が言う。
「お前らも、頑張れよ。」
「お産は、ヤバかったけど、優クンがついてるもんねー」

「うん」
由美がお腹をさする。

大きなお腹の中には・・・

「あっ、赤ちゃんが、蹴ったーー!!!」
優クンが、すっごく、嬉しそうに言った。

「由美、頑張ろうな。」
「うん」

「真由、俺らは子育てだな。」
「うん、旬パパ」


あたし達はシアワセです。


ね、旬クン。

あぁ。

END
→あとがき