第二校舎は静かだった。



「何??」


『もう、別れたじゃない』って感じの空気。



「なんで、怒ってんの??」


「旬クン、いつもそうじゃん??アタシが告られたら、妬いてて。旬クンなんて、いつもコクられてるじゃん。知ってるんだよ・・・。いつもココに連れて来て・・・」


「断ってるよ・・??」


「アタシもなのに!!アタシだって、妬いてるのに・・・」


えっ・・・?


「キスして、終わりなの??」

えっ・・・

「熱海も、嬉しかったのに・・・!!旬クン、もうアタシに構わずに居てよ」


「違うしっ!!」


「・・・」



「俺、好きだよ・・・?」


「アタシも!!好きなのに、いつもアタシだけみたいじゃん!!」


「キス・・・。向き合うためにしたんだよ。真由は恥ずいっていうけど。見せたいもん・・・・。真由、告られすぎだから!!」



「・・・」


「なぁ。ゴメン。」


真由の後ろに回って抱きしめる。


真由は小さかった。


ブレザーの良く似合う真由。


アイドルは・・・


NEWSが好きで。


最近じゃ、俺にまで勧めてきて。

ほら。

『太陽のナミダ』は、『TUTAYA』に行って借りてきて。


俺。

いっぱい知ってるんだよ。


真由の鼓動も。


「愛してる・・・」



「うん・・・」



「真由は・・・??」


「アタシも・・・。アイシテル」


キス・・・


アイシテルのサインだった。