「ダブルでっ!!」

真由は、楽しそうに俺を見て言う。

「俺は・・・」



ニヤッと真由を見て笑う。



「トリプルでっ♪」



「以上でよろしいですか~??」


テンションの高い店員サン。


「あっ!!まっ・・・」


「はいっ♡」


真由が、『アタシもトリプルー!!』って言うのを遮って、俺はいった。




「ありがとうございましたーーー」

店から出るとふくれっつらの真由。

どんどん歩いて行く。

「真由~」



「・・・・・」



「真由ちゃん~??」


「・・・・・・」



ったあく!!



「待てって!!」

顔を近づける。

「いっつも、そうじゃん!!」


えっ!?

肩に置いた手を振り払われる。

「キスして、終わりじゃないんだからっ!!アタシのこと・・・本当に・・・好きなの??」




思いもよらない言葉。



別れたくない。



「もう・・・」



ナンデ・・・??


「・・・いいっ」



真由は、街の中に消えてしまった。