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「「はぁ……」」
翌朝、恵と隼人は同時にため息をついた。
そして、お互いに顔を見合わせる。
昨日の夕方のはお互い打ち合わせ済みだったので、裕太を待つ今が報告の時間だ。
「…真昼はどうだった?」
恵が自転車のハンドルに持たれながら呟く。
「んー…気になってる感じだって。でも“気になってる”って、結構すぐに“好き”になっちゃうでしょ?」
隼人が苦笑した。
つまりはこいつ、経験済みか。
恵はそんなことを考えながら隼人を見た。
「そっちは?」
「裕太は……俺がまっすぐ訊いて、やっと自覚した。いやでもあいつ……」
「初恋ですよね、知ってます。」
隼人がクスクスと笑う。