「えーと…なんですか、恵サン。」



公園のベンチに座った裕太は、少し緊張したように呟いた。



いやまぁ、恵に直々に呼び出されたからであるが。



「単刀直入に聞こう。お前、真昼のこと好きだろ。」


「…───はぁっ!?」




裕太は思わず立ち上がった。



俺が真昼を好きだなんて……───



一度心の中でそう唱えてしまえば、その言葉がしっくりくるのはよくわかった。




「っ……いや、なんで…?」



なぜ恵に気づかれたのか。


裕太はそう思いながら、恵の顔を見た。



「いやまぁ、お前ただ漏れすぎて。」



恵から平然とそう返され、裕太は固まった。



──が、すぐに噛みつく。



「いや待てよ!俺好きって気づいたの今だぞ?なんでただ漏れとか──」



「そりゃあ裕太があからさまに避けてたから。」