「んじゃあ、そういうことで。質問は?」
恵が全員を見回した。
すると、裕太が声をあげる。
「はいはーい、円陣とかは組まないんですかー?」
「……今?」
恵が顔をしかめる。
「今だろ。2回やったっていいじゃん?」
すると、隼人が笑いながら言った。
「そうだね、やってもいいと思う。」
「あ、じゃあわたしも賛成で。」
真昼も平然とそう言った。
すると、恵が苦笑しながら息を吐いた。
「しょうがない、やるか。」
4人は立ち上がり、円を作った。
手を前に突き出し、重ねる。
「…なんて言うの?」
恵が真昼を見た。
「え……なんか一言いって…あ、「crazy world」って叫ぼうよ。」
「おー、それいいな。いくぞ!って言えば?」
裕太が笑いながらそう言っている。
「…裕太がやったほうがいいと思った。今。」
恵が顔をしかめながら言った。