「そうそう。今日の段取りね。」



恵が4人の真ん中に紙を置いた。



「やるのはもちろん放課後。チューニングとかは第一音楽室、第二音楽室で。
一音がやってるとこの前のグループ、二音がその前のグループ、って感じね。」


3人がうなずいたのを確認してから、恵はまた話し出した。



「参加グループは10。そのうち、俺らの番号は4。いい数字だと思う。」



真昼が手を上げた。



「あのさ、通過できるのは何グループ?」



「えっと……とりあえず3分の2、7個だ。」



「最終的には?」



「投票数で決まる。極端だったら1位だけかもしれないし、同じくらいだったら上から3つ。」



「それによって本番での演奏時間が変わるわけだ?」



「そうそう。」




主に真昼と恵が声を出しながら、今日全体の流れを確認した。