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気がつけば、一次審査は当日になっていた。



参加者は全員、朝集まって舞台設定に駆り出された。





「そういえばリーダーって誰ですか。」



舞台裏でアンプの確認をしていると、真昼が唐突に呟いた。



「……恵じゃね?」



裕太がふと顔を上げて答える。



ちなみに恵はグループの代表として体育館の真ん中辺りに呼び出されている。



「…グループの代表ってところですでにリーダーでしょ。」



隼人がクスリと笑った。



それを見て、2人もクスクスと笑い出した。




「そうだよねーってさ、恵以外にリーダーやらせちゃ駄目だと思う。」



「どうゆうことだよっ」



裕太がペシリと真昼の頭を叩いた。



「ひっどーい、か弱い女子を殴るだなんて……!」



真昼がわざとらしく頭を抱えた。