『なんかさぁ、変な誤解が生まれてるよ。』



真昼からそんな手紙が回ってきたのは、5時間目の数学のときだった。




チラリと真昼を見れば、苦笑される。



なので裕太は、その紙の空白に文字を書いた。



『昼休みのだろ?』



それだけ書いて、先生を伺ってから、隣の席に投げる。



また、真昼から紙が回されてきた。



『そうそう。早いうちに摘んどく?それとも放っておく?』



裕太はそれを見て、少し考えてから、また紙を投げる。



『放っておけば?俺ら忙しいし(笑)』



裕太は少しもやもやしながら、真昼の返事を待った。