それを言われて、裕太が「あっ」と声をあげた。
「そーだよ、恵!実はな……」
裕太が、朝のことを話した。
途中で、真昼が補足をする。
話し終わると、恵が顔をしかめた。
「んー…それは微妙だなぁ…」
「微妙?」
裕太と隼人が首をかしげる。
「真昼のとった対策のおかげで、多分大丈夫だと思うけど……そうなると、もっと聴いてる人がいるかもしれない。」
すると、真昼が口を開いた。
「あぁ、そっか。そしたら、あれ。生徒前でやったらバレるかもしれない、ってこと?」
すると、恵がうなずいた。
「そうそう。」
「んー…とりあえず、他にもなんか聞くまで待機かな?」
隼人が苦笑した。
確かに、他に証言がないのなら断言もできない。
「──…そうだね、そうしようか。」
4人は無言でうなずいた。