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「真昼ちゃん真昼ちゃん!」



次の日、真昼がクラスの女子に呼ばれるのを裕太は見ていた。



なにやら、女子が目を輝かせている。




真昼がちょっと困るような顔をし、チラッと裕太を見た。



裕太はますます首をかしげた。




真昼が戻ってくると、裕太は当然のごとく、身を乗り出して訊いた。



「な、なんの話しだったわけ?」



「んー……」



真昼は困ったように笑った。



だが、口を開く。





「…──裕太と、付き合ってるのか、って。」








その瞬間、裕太はフリーズした。



聞かなければよかったみたいな後悔がチラリと覗いたが、気にしないことにして固まっていた。