「そこ即決すぎるだろー」
「つか、趣味合いすぎ」
「俺らすげー」
誰かが何か言葉を発しながら爆笑してるのに対し、真昼は声が出ないほど笑い転げていた。
しばらくして笑いが治まると、真昼が切り出した。
「曲はどうする?」
「真昼は何がいい?」
裕太が逆に訊く。
「え、ギターだけならMariaが好きだけど。」
「ああ、いいよな。簡単だし。」
「何回かやったことあるよね?俺楽譜持ってる。」
隼人がケースを漁り始めた。
「ああ、やったな。ててててーってーってやつだろ?」
恵が口でメロディーを言った。
「まいれーあってやつだよな。」
「まりあだよ、まりあ。まぃりーあ。」
「一部だけで言い合うなよ。」
「あ、あった。」