「でもさ、どうせ2:2になってるんだからさ、うちは裕太を、恵は隼人をみればよくない?」
真昼が呟いた。
相変わらずの通った声をしている。
「そうそう。だから、授業はちゃんと聞いとけよ。1週間前になったらみっちりやる。」
「うわぁ…」
隼人が思いっきり顔をしかめた。
「で、一次審査のほうだけど。曲はどうするの?」
真昼が加わってから約3週間。
まあまあの数のストックは貯まった。
まあ、真昼と主に曲を決めていた裕太の趣味が合ったからなのだが。
「そうだな…やっぱ洋楽か?」
裕太も気を取り直して参加してきた。