「真昼は大丈夫。」
そこで、真昼が顔を上げた。
「前俺がわかんなかったとこの解説をしてもらった。」
裕太と隼人が同時に声を上げた。
「えっ、だって恵いっつも5位以内じゃ…」
「え、簡単じゃない?あのくらい。」
一斉に真昼に視線が集まった。
「うち、もう少しで2つ上の学年行けたんだけど、面倒だからやめたんだよね。」
平然と言う真昼に、恵までもが唖然とした。
「さすがアメリカ……」
誰からともなく、小さな感嘆が漏れた。
「…まあ、真昼はこんな感じだから大丈夫なわけ。わかった?」
「うー…はい…」
裕太がうなだれた。