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「で、一次審査が2週間後、中間テストが3週間後です。」



ドラムのスティックをいじりながら、恵が呟いた。



ここはもちろん、スタジオである。




裕太の顔がひきつるのと同時に、恵が思いっきり笑った。



「ギターに没頭して点数落とすなよ?」



「い、いや、それは、ないと、思うよ、多分…」



「多分じゃダメ。隼人もだよ?」



「い、いやあさ、恵くん。1週間あれば大丈夫「大丈夫じゃないから言ってんの。」



恵が顔をしかめた。



すると、裕太がチラリと真昼を見る。



優雅にギターの手入れをしていた。




その視線の意味に気づいたのか、恵が先回りをした。