それでも言葉をと切らそうとは思わず、また口を開く。
「あのさ、裕太たちって、何年一緒にいる?」
裕太たちは外れすぎた質問に少し面食らったようだったが、
すぐに「何年だっけ…?」と話し始めた。
「えーと、俺と隼人は保育園から。恵とは…小1から。何年?」
裕太は恵を振り返った。
恵は案の定、呆れた顔をしている。
「隼人とは17年目。俺とは11年目。」
真昼はやっぱり…と思った。
だから、あんなに合うはずだ。
真昼は無意識のうちに、口許を緩めていた。
わくわくが止まらない。
この中に自分が入れたら、どれだけ楽しいだろうか。
真昼は満足気に笑いながら、立ち上がった。