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裕太がリュックをカゴに入れて学校に向かうと、学校前の公園に生徒がたまっていた。



どうやら、中心に真昼がいるらしい。




まずいな……



裕太は思わず顔をしかめた。




転校したての女子生徒を自転車で迎えに来るだなんて、

何を言われるかわかっているようなものだ。




すると、真昼がベンチから立ち上がった。



さりげなく、裕太をチラリと見て、うなずく。



裕太も合わせて、うなずいてみた。



すると真昼は、少し大きめの声でこう言った。




「ごめん、そこのコンビニでお母さんと待ち合わせてるんだ。そろそろ行くね。」