「そーだな…ガンズとかか?」
そう言ったのはただ単に裕太が好きなだけである。
「グリーン・デイとかでいいと思うけど。」
「ああ、バスケット・ケースな。でもあれさ、最初とかギターと歌だけだぜ?」
裕太が眉をひそめた。
「無難に日本のは?」
隼人の発言に、2人がしばし黙りこんだ。
だがすぐに、裕太が口を開く。
「UVERworldは好きだけど。」
「あぁ、あれね。曲選べばいいと思う。」
「じゃあそうするか。あ、裕太のギターは俺が持って行こうか?」
恵がそう言った。
裕太は自転車で真昼を迎えにいくため、ギターを背負えないからだ。