さっき喋った冬真(トウマ)が、言葉を続けた。
「俺らだって、久しぶりなんだから。」
ちょっと拗ねたように言うところが変わっていない。
真昼は思わず、微笑んだ。
「そうだよね。冬真、エリック、久しぶり。」
「久しぶり、」
軽くハグをすると、やっぱり懐かしいなぁと感じる。
真昼は珍しくワクワクしながら、3人を改めて見た。
「みんなギター持ってきてるんだね、流石。」
「そりゃあまぁ、真昼に会いに来るんだし、ちょっとくらいできたらね、って話してて。」
リリーがはにかむように笑った。
「そうそう。エリックはドラムだから特に荷物はないけど…俺とリリーはそりゃ大変な思いをしてね、」
「それよりさ、どっかでやんない?セッション。」
冬真の言葉を遮ったエリックは、平然としている。