耐えきれずに顔を上げる。
そこにはもちろん───異様に目立つ、外国人3人がいた。
「真昼!久しぶり!」
そのうち、ただ1人だけの女子がまず飛び出してきた。
日本語が上手いのは、第3ヵ国語で日本語を選択していたからだ。
「おー、リリー!久しぶり!」
「元気だった?まだギターやってるの?」
「I'm fine!ギターはやってるよ。こっちでバンドに誘われたんだ。」
リリーはそれを聞いて、顔を輝かせた。
「本当!?嬉しい!」
「あのー…俺らのこと、忘れてね?」
唐突に声がすれば、もちろんそれは後ろにいる男子2人からだった。
1人は日本人で、あっちにいる方が長い。
もう1人はアメリカ人だが、リリーと同じように日本語を選択していた。