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一方真昼は、走りながら駅に向かっていた。



ちょうど5つくらい先の駅で待ち合わせになっていたからだ。




改札を抜け、ぴったりと来た電車に乗り込む。



5つ分の距離が、縮まっていくのを感じながら、揺られていく。




待ち合わせ時間5分前くらいに、駅に降りた。



改札を抜け、外に出る。



目印にした時計台に駆け寄る。




まだ、彼らは来ていないようだった。




真昼は息を吐いた。



久しぶりでも、いる国が違うとこんなに長かったように思うのか。



真昼は携帯を取り出し、そわそわしながら弄っていた。







それから、5分ほど経った頃。





「──Hi!真昼!」




耳に聞こえたのは、懐かしい声。



向こうの思い出がギュッと詰まった、友人の声だった。