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「よし、じゃあやるかぁ!」



裕太が立ち上がったのを合図に、各々が定位置についた。



練習の時はお互いの顔が見れるように、ドラムを中心に円になっている。




「とりあえず、1つずつやっていこう。最初は邦楽な。」



恵の言葉に、真剣な面持ちでうなずく。



曲目は今さっき決めたところだ。




「よし、じゃあ…──」





恵がスティックでカウントを取る。




みんなが一斉に、飛び出した。






いつも通り、だ。






男子の中で女子1人なのは珍しくないパターンだ。



いくら真昼が綺麗な歌声を、力強いギターを弾けたって、やはりパターンは同じだ。




それは今更になって、4人の元にやってきた。