「おー、生き返るぅ!」
コンビニに駆け込むや否や、真昼は満面の笑みになった。
そのままアイスコーナーに直行する。
「どう?品揃えは。」
裕太もあとからついていきながら訊ねた。
「おお!新商品あるよ!わたしこれー」
真昼が指差したのはソフトクリームのような形をしたアイスの新商品である。
こいつ絶対に『新商品』に弱いな、と裕太は密かに思った。
「んじゃあ俺はこれにしよう。」
裕太が指差したのは某カップアイスのチョコである。
「よし、もうちょっといたい気もするけど買うかー」
真昼がアイスを手に取る。
裕太はふと思い立ち、自分のアイスを取ってから手を伸ばした。
「それ、」
唐突に、真昼の手の中にあるアイスを掴む。
そして、真昼を追い越した。