「裕太ってさぁ、ギター以外に趣味ないの。」
恵と隼人が先にスタジオに行っているため、裕太と真昼は2人でゆっくりと歩いていた。
そんな時の、真昼の呆れたような一言である。
「え…唐突に何。」
裕太は驚きを隠せずに真昼を見る。
「んー…なんか、ずっとギターやってるイメージしかなかったから。」
真昼は顎に指をあてた。
まるで真剣に悩んでいるかのようだ。
「…そうかあ?」
裕太も同じポーズをして考えた。
──確かに、ギターしかやっていない。
クラスで裕太と一緒にいる奴もギター好きだし、くれわメンバーと話しても同じだ。
ちなみに真昼は、一緒にいる子のジャンルの幅広さから、色んな話をしている。
「──…うわぁ、認めるしかねぇ!」
そう考えた裕太は、唐突に頭を抱えた。