「あぁ、弾き語り的な?ボカロ動画漁ってるといるよ、そういう人。」
「真昼って案外雑食だよね。」
恵が呆れたように呟いた。
「へぇ…俺は弾いてみたとかしか見ないから…」
そう言う隼人も意外っちゃあ意外だ。
「あ、俺もそれ見たことあるよ、」
「あぁ、裕太。お疲れ、」
後ろから現れたのは、もちろん裕太である。
椅子を引いてきて、腰かける。
「その、真昼が言ってたやつ。」
「あぁ……ここだって一応ギターは3だからさ、いけるんじゃないの?ってことだよね。」
「まあ、斬新というのか。」
「…裕太から“斬新”という言葉が出てくるだなんて……」
裕太が加わったことにより、話が盛り上がり始めた。