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日付はとうとう、二次審査の3日前となった。
「あ、真昼ちゃん!」
昼休み、隣のクラスに向かうと、同じクラスの相澤 理帆に声をかけられた。
よくスタジオで会うあの子だ。
「あぁ、りっちゃん。」
恵や隼人のところに行く前に、女子の群れに顔を出す。
「練習は順調?今年はダンスと演奏分けてくれるからよかったよ。」
理帆はクスッと笑った。
それを見て、真昼も微笑む。
「そうだね、よかったよ。りっちゃんのほうも順調?」
「うん、まぁまぁかな。あとはこの3日で仕上げ…って感じで。」
「そっかぁ…あ、じゃあ今日もスタジオ行く?」
「行く行くー、くれわサンも?」
「そうそう。晩飯みんなで食べてから。」
「あ、じゃあ入れ違いじゃーん」
理帆との会話はいつも弾むから、真昼は意外と好きなのである。