「かなえは今中3。かなえも一緒になるけど…どう?」
裕太は全員を見回し、意味を含んだように真昼で目線を止めた。
「──え、わたしは全然構わないよ。そういうのokな家だし。」
真昼が慌ててそう答える。
「俺も大丈夫。裕太ん家だから。」
隼人の理由は幼なじみだからだろう。
もちろん、それは恵も一緒なわけで。
「俺も裕太ん家だからok出ると思うけど……」
恵はチラリと真昼を見た。
視線が痛い。
なので、すぐに逸らした。
全員の答えを聞いて、裕太は満足気に微笑んだ。
「ならよかった。かなえもそろそろ帰ってくるから。」
「かなえちゃんってどんな子?やっぱ…──裕太に似てるの?」
真昼は好奇心むき出しでそう訊ねた。