8月8日 今日はいよいよ、花菜の16才の誕生日。 朝から花菜はソワソワしていた。 「花菜、どうした?」 「奏くん…。あのね…、いよいよ今日入籍すると思ったら、なんだか緊張してきちゃって…」 「クスッ…そんなに緊張することはない。ただ役所に届けを出しに行くだけだ。案外、呆気ないと聞くぞ?」 「そうなの?…でもやっぱり、緊張しちゃうよ~…」 そんな花菜の言葉を聞いた奏大は、花菜の頭を撫でた。