次の日。 奏大は仕事が休みということもあり、朝の時間をゆっくり過ごしていた。 今はちょうど遅めの朝食を食べ終わったところで、2人はソファーに座って旅行雑誌を見ていた。 どうやら行き先は沖縄に決まったようだ。 「奏くん、ここに行きたい」 「ん?…美ら海水族館か…」 「…ダメ…かな?」 「いや…そんなことはない。花菜ならそう言うと思ってた。水族館に行こう」 「やったぁーっ!」 花菜は嬉しさのあまり、奏大に抱きついた。