「今までごめんね?淳くんの事、忘れちゃってて…。全部思い出したよ」

「花菜…」

「花菜ちん…」

「花菜…どこまで思い出したんだ?」

「創くん、全部思い出したよ。奏くんの事も淳くんの事も全部。そして、何で記憶がなくなっていたのかもね…」

「そうか…」

「っ…こんなことってあるのか!?まさか、ショック療法ってやつか?」

「…奏大…良かったな」

「…あぁ…」








今日は土曜日ということもあり、奏大の会社は休みである為、時間の縛りがなく、4人は気にせず話をしていた。
すると、廊下からドタバタと走ってくる音が聞こえてきたかと思うと、花菜の病室のドアが勢いよく開いた。








「花菜っ!」

「あっ…穂波ちゃん…」

「もう!心配したんだから~っ!」








そう言うと、穂波は花菜に抱きついた。
穂波の行動に驚いた花菜ではあったが、直ぐに穂波の事を抱き返した。