「……奏くん…ただいま」 「花菜…今…何て…」 「奏くん…」 「お前…記憶…」 「うん。……奏くんに今まで辛い思いをさせちゃってごめんね」 「っ…花菜…」 「奏くん…」 奏大は花菜の事を抱き締めた。 目覚めた喜びと共に、花菜が記憶を取り戻した事に喜びを感じ、涙を流していた。 しばらく抱き合っていた2人だったが、奏大が落ち着きを取り戻すと、寝たままの状態だった花菜を起こし、話を始めた。