4月25日。いよいよ、問題の合宿の日が来た。少し早めに家を出て10分前に行けば、大体1番乗りくらいだと思っていたけど、もうすでに、前項の半分はいた。全員が集合すると。校長先生、ほかの先生が、注意事項を説明してバスに乗った。

バスの中では、みんなでキャンプの時に歌う歌を練習したりして、盛り上がっていた。私たちの学校の先生は、平均年齢が若いので、恋愛話にも花が咲いていた。

「先生彼女とまだ、結婚しないんですか~?」
「先生、携帯の待ち受け画面見せてください」
「待ち受けは、ガチャピンの待ち受けだよ」

など、先生たちとも、楽しそうに騒いでいた。私は、1年生のころに同じクラスだった。梨紗(りさ)と、ずっと話していた。私と梨紗は、意見があって入学式の直後から親友とよべるくらい仲良くなっていた。

1時間くらいして、森林の家に着いた。バスを降りたら、まず荷物を、女子はバンガロー男子は、体育館に置きに行った。

もう一度、集合して次は夕ご飯の、炊飯の説明を聞いて班に分かれて、作り始めた。私たちは、カレーを作った。

私は、1年生たちと一緒に、野菜を切ったり鍋に水をかけたりしていた。そして、男子が
「もう、火の準備できたぞ。」
と呼びに来たので、鍋を持って行った。

しばらく時間がたって、カレーのルーを入れにいった。その時には日が燃え盛っていて、私が立っていたところに、風の勢いで、火が迫ってきた。そのとき、
「危ない!!」
そういって、一人の男子が私の腕を引っ張ってくれた。私は、その聞き覚えのある声のほうを、見上げたら、同じクラスの尭史だった。

「ありがと」

私は、火が迫ってきたことと、いきなり腕を引っ張られたことでドキドキしていた。そのあとも、しばらくドキドキが止まらずに動揺をしながら食事の準備をしていた。準備ができたから広場に出て、準備を始めた。そのとき、尭史が来て
「俺も、手伝うよ・・・暇だから。」
「ありがとう。」
そういって、二人で、準備をしていると、同じ班の駿哉が
「お前らまるで、夫婦だな~」
といったので、周りの男子も
「ヒューヒュー」
などといい、私たちをはやしたててきた。
私は、赤面しつつも準備を続けた。尭史のほうは、男子を抑えるのに精いっぱいらしい。
まぁ、少し慣れてきたからよかった・・・。たぶん。