「うっっ!!うわっ!!!矢樹!!啓!!!」


予想外の展開にあまりに驚き過ぎて、自分でも理解不能なことを口走ってしまった。


絶対変な奴だと思われるな、、


そう思った。



「え、そうだけど。何?」



やばい、想像以上に冷たい。
何と言い返そうかすごく悩んだが、正直に言うことに決めた。


「いや、あのさ!先生かと思ってさ!遅刻じゃん?だから、その、怒られるのかと思って見たら、予想外の人だったから、なんかびっくり!みたいな!」


矢樹の顔はぴくりとも動かない。


「あ、えっと、、、なんか、変な奴だと思ってるよね、、ごめん。じゃ先に行くんで、、」

ようやく落ち着きを取り戻し小声でそう言い、再び前を向いて歩き出そうとした。