「明後日だっけ?上野さんとの記念日ー。」


「うん♪3時からあたしの家でお祝いするのー。」




あ、このパン美味しい。




昼休み、購買で買ったホワイトチョコデニッシュを頬張りながら

机をくっつけてきた麻緒に答えた。





「なんで3時?朝から一緒にいそうなのに。」




「ケーキ焼くことにしたから、焼き終わる時間にーって。かおるさん甘いの好きだし。」






ラブラブだねぇ……、とどこか冷めた目をして言った麻緒。




ラブラブ…否定はしないけど、麻緒にだって格好いい彼氏いるくせに。




自分が意地張って甘えないだけで彼氏さんめちゃくちゃ優しいくせにーっ!







「プレゼント決まったの?」






「…………まだ。今日はちょっと遠い雑貨屋さん見に行く。」





かおるさんの趣味、難しいから一年記念のプレゼントが中々決まらないんだ…









マジでどうしよ。今日行くとこに何も無かったらホントにピンチ!!