ど、どうしよ。
…えぇいっ
「だ、だからっリュウさんに男心を聞こうと思って!!」
「俺に聞いたらえーやんけ。」
「…かおるさんの事だからリュウさんに聞きたいのーっ!察してよ…?」
わざと恥じらってみせる。
も…やだ。どんな事情でも、かおるさんに嘘付くなんて。
でもやっぱりリュウさんに聞きたい。
「…そ、そーか。リュウなら奥に居んで。」
…機嫌直っちゃった。
あたし最低…ていうか自分がわかんない。
かおるさんはもうあたしのこと好きじゃないかもしれないのに
こんなにも好きで好きで。
リュウさんに聞いて、どーしたいんだろ?
「うん、ありがとーっ!」
無理に笑顔を作って店の奥へ足を進めた。
バカ。
かおるさんのバカ。
…そんな可愛い笑顔であたしを見ないでよ。
想われてるとか、勘違いするから…。