「っていうか、一花には年下は絶対合わないと思う!」

「え」

正美の強い口調に、一瞬呆気にとられてしまう。

何を言われたか理解した瞬間、一気に涙目になる。

年下は絶対合わない……?


「年上の落ち着いた人と釣り合うイメージなんだよね、雰囲気的に。一花、頼りない感じだもん。動きもとろいし、ぼけっとしてるし」

むっ。

言いたい放題の正美に、さすがに腹が立った。

そこまで言われる筋合いないんだけど。

反論しようと口を開こうとするも、言葉を挟む隙がない。


結局何も言い返せず…。
もう、言い返す気力もないけど…。


「とにかく、年下ってイメージじゃないんだよね」

そうなのか…。
全然わからんよ。

でもなんか凹むな…。
なんで私年上なんだろう…。
高校生に戻りたい…。


「年下でもしっかりしてるなら別だけどさ…まだ高校生だしね」

…そうだけど、私的には話してる分には年の差は感じないし、逆に私のほうが子供だって思う瞬間も沢山ある。


だから…