「どうしてそんな溜め息…」

「ん?んー…だって、色々大変だと思うよ?もし付き合うことになったとしても、遠距離なんでしょ?」

「うん…」

タクヤが住んでる県と私が住んでる県は、かなり離れている。

私が北で、タクヤは南。


「となると、中々会えないわけだし…それに、相手は高校生だよ?年下だよ?はっきり言って、子供だよ?」

「う、うん…」

正美の迫力に思わず仰け反ってしまう。


「しかも、4歳年下」

「今はまだ、3歳下だもん…」

私の誕生日が来るまでの間は、3歳差。それがちょっと嬉しい。


「でも実質4歳差でしょ!」

「まあ…」

今はタクヤが学生だから、余計に差がある気がしちゃうけど、大人になったら、そんなに大した差じゃないと思うんだけどな…。


だけどやっぱり、どうしても意識はしてしまう。

なんだ…結局は私、かなり気にしてるじゃん…年の差のこと。

正美があんなふうに言うから、余計に。