ーーーまた、か。

俺は腕を伸ばし頭の上に用意しておいたヘッドホンを耳にあてた。
やりかけていたゲームのセーブデーターをしゲームを無造作に放り投げた。
分厚く肌触りの良い毛布と布団を体にかけて、ヘッドホンを着けたまま布団を捲き込みミノムシ状態で寝る体制になった。



耳から流れてくるのは、半分くらい解らない英語の歌詞。曲に惚れた?今の俺には解らないくらい丁度いい…
歌が神経を麻痺さしてくれる。両親の言い争いなんて聞きたくない。俺に悪影響なら俺の居ない所でしてくれよ。
俺の習慣なんて知らないだろ?喧嘩が聞きたくなくて毎晩ヘッドホンして寝てるなんて。


あー何も考えるな。自分自身に自問自答する。考えたくないんだ。

アルバム曲が終わりそうになるくらいに俺は眠りつける。







大好き両親の喧嘩なんて聞きたくもないし、見たくもない。