里菜とは、話すけど気まずかった。里菜は気づいてないけど。
「おはよ」
「華実君…」
「あ、怪我大丈夫?」
「うん…」
華実君とは、話すけど里菜のことがあってからは私は極力話さないようにしてる。
「らびゅ。ちょっといい?」
「うん…」
里菜から呼び出され、いつも行く屋上に行った。
「らびゅ~華実とはどうなの~?」
「えっ!?」
里菜は悪気がないとは思うけど、とてつもなくどう返せばいいからわからない。
「いや…どうって…どうもないよ…」
「…そ…」
「え?」
里菜が呟いた声は、私には届かず聞き返した。
「…そうなんだー!華実ってあんまりいい噂ないからやめなよ~!!」
「そうなんだ~…」
華実君っていい人だと思ってたんだけど、そんなこと言われると…
「そうだよ~!!だから、違う奴にしとけって~!!」
「うん…」
好きになるのやめよう。
でも、里菜の顔がなんとも言えない怖さがあった。