制服のリボンを外し、シャツのボタンに手をかけようとしたときに華実君の手が私の体に当たった。恥ずかしくて、目をつぶると華実君が優しく微笑んで言った。
「大丈夫。なにもしないから」
「うん…」
いつの間にか、シャツの前がはだけて私の下着が見えるくらいだった。
「これ、どうしたんだ?」
「え?」
華実君が見てる場所は、さっき蹴られた場所。
「いや、転んだら、お腹に物が落ちて来た(笑)…!!」
冗談混じりで言った私を抱き締めた。
「ごめんな…守れなくて…」
華実君は理由がわかったんだ。鋭いから…
「私は、大丈夫だよ」
ギュッと抱き締め返しながら言った。

私は、華実君に恋をしてしまった。