私たちは声を合わせて笑った。 ちょっといじわるな海都くん。 これ以上ドキドキさせないで…。 「なあ琴穂」 「なぁに?」 「あのさ…」 胸が高鳴って、からだが強張る。 「海都くん、こんにちは」 「ああ、佐山のおばあちゃん、こんにちは!暑いからからだに気をつけてね」 「ありがとうねえ、海都くん」 割り込まれて、少しホッとする。