「琴穂、今日来たばっかだろ?この辺を俺が案内してやろうか?」


「え…」


いいの?


海都くんに案内してもらえるなんて…


「じゃあお願いしようかな」


「任せとけ!あ、おばあちゃん、これウチのお母さんから」


そういって深緑の包みを渡す。


「あらあら、また作ったのかい?いちご大福」


「さすがおばあちゃん、正解だよ」


「いつもありがとうねえ。琴穂、海都くんトコのいちご大福は絶品だよ」


「ありがとう、海都くん」


「どういたしまして。さあ、行こうか」


「7時からご飯だからね」


「はーい」


そういって私たちは出て行った。