おばあちゃん家のにおいがする。 鼻がツンとする、畳のにおい。 それが心地よかった。 その後は、一緒におばあちゃんのカレーを食べた。 会っていなかったぶん、話がはずみ、気付けばもう夕方の5時をまわっていた。 「おばあちゃーん!」 縁側のほうから聞こえてくる男の声。 声変わりしているようだが、まだ若そうな声をしている。 私と同じくらい? 一体誰?