親友ののんにさえ、秘密にしてたあたしの恋。
あの、マックでの一件で。
のんに打ち明けて泣いたことで、スッキリしたような。
知らないうちに、瑠樹亜にマジになってた自分の気持ちに気づいて、モヤモヤしたような。
変な感じ。
ただ、やっぱり。
あの瑠樹亜の笑顔を独り占めしてた美山さんが羨ましくて。
今日はいつもより、瑠樹亜を見てたかもしれない。
(いや、いつも、めっちゃ見てるけど)
だから、一時間目の現文の授業が終わって、教室がざわついてる時。
瑠樹亜がコンビニの袋を握りしめて、席を立ったのを、あたしは見逃さなかった。
どこに行くんだろう。
トイレに行くにしても、コンビニの袋は不自然だし。
もしかして、また、屋上かな。