無力な僕らの世界と終わり
恋愛(その他)
完
0
- 作品番号
- 902799
- 最終更新
- 2015/01/06
- 総文字数
- 100,367
- ページ数
- 215ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 94,285
- いいね数
- 0
僕のこと
本当に好きならさ
君がこの世界を
終わらせてみせてよ
……
痛いくらい真っ直ぐな君のために
あたしがこの世界を変えてみせる
………
理不尽なこの世界は
今日も
無力な僕らを乗せて回る
□かなさま□
□いいよさま□
□眠る子さま□
□紫鶴さま□
素敵なレビュー
ありがとうございます!!!
目次
この作品のレビュー
レビューを書くのが、こんなにも難しい作品は初めて。これを読んだ時、ものすごい衝撃で、殴られたような気がしました。読み進めるのがとてもしんどかったけど、読み終えたいって切望して。 世の中に溢れかえっている理不尽を、すごく生々しく描き出している。主人公のひよりが恋する美少年 瑠樹亜や、F組の儚い系美人の美山さんを囲む、理不尽。それ以外にも、いっぱい作品の中に、理不尽が溢れていて。口内が、苦々しい思いでした。ウチの家族は幸せだなって感じた私は、ひよりみたいに、共犯者になんてなれっこない。興味半分の傍観者でしかないんだろうなって、思いました。 仄暗くて、ストレート。そんな印象。文章は淡々としてて、時には面白くて、ひよりの一人称で語られた作品だから、読み終えられたのかも。 そんなこんなで文字制限。残りは感想ノートにて投下します。 読む人を選ぶ作品だけど、ぜひ、読んでみてほしいなぁ、と思います。
キレイな顔で、冷たい態度。 どこか影を感じる彼を見て不毛だと感じながらも恋に堕ちた。 そんな彼に、彼女ができたと聞いて、その恋の深さを知った。 それをきっかけに、一歩を踏み出した主人公。 近づくたびに、彼の闇を知る。 彼に近づいて、彼女の笑顔の意味を知る。 彼と彼女は、主人公と別世界で生きているのかと思うほど、汚く残酷な世界だった。 主人公の真っ直ぐな、素直な思い。それと対極のふたり。 読んでいてとてもそわそわし、ページを捲る手が止められなかった。 世界は時に残酷で、それは真実で、それと同時に、温かい世界も存在する。 確かに彼らは無力だった。だからこそ、終わりを求める、それに縋る。 幼い彼らの、必死の日々と思い。 読んでいて胸がキリキリと痛みました。 彼らの未来に暖かな人が必ずいる。そう、願います。
普通高校生のひよは、同じクラスの綺麗な男の子、瑠樹亜のことが気になる。綺麗っていうか群れなくて、愛想をしなくて、失礼で、媚びなくて。気になるっていうか、もう超絶好きで。けれど、彼が抱えているものは、世界を終わらせたいと願うほど、大きなものでーー こんなに強く惹きつけられて、掴まれて、放してくれないお話に、久しぶりに出会いました。多大な筆力をお持ちの作者さんですが、練られた構成の中に散りばめられた、短く切られ、飾られず、感情をストレートに描いた言葉が、すごい勢いをもって胸に突き刺さる。読んでいる最中、動けなかった。ひたすらページをめくっていました。物語の引力を存分に味わえました。 痛みはあるかもしれないけれど、躊躇せず是非読んでほしい。最後に辿り着いてほしい。私は、このお話と世界が凄く凄く好き。この文章に何度でも心をぶつ切られたくなるし、何度でも救われに来たいと思う。
この作品の感想ノート
>紫鶴さま
はじめまして!
この度は戸川のド暗い話をお読みいただき、その上素敵なレビュー、ご感想まで…!!!
ありがとうございますm(__)m!!
野いちごで、このような作品を公開するのはなんだかドキドキで、日和や瑠樹亜と同じ世代の人達が読んだら、どんな風に思うんだろう、嫌な感じがしないだろうか、と不安でした。
(嫌な感じがしないわけがない内容ですが…(T_T)
だけど、理不尽な環境の中で、痛みにひたすら耐えている人達は、本当はたくさんいる。
もしかしたら、隣の席のあの子かもしれないし、向こうのクラスのあの人かもしれない。
そうして、いつの日か自分自身の何気ない行動や言葉が、その人たちの些細だけれど大きな支えになるかもしれない。
そういう視野を、10代の人達に持ってもらえたら嬉しいな、と思ってこれを書きました。
(こうして文字にしてみると、なんて烏滸がましい考えなのでしょう…汗)
ですので、紫鶴さんにいただいた感想とレビューは、わたしにとって、額に飾っておきたいほどありがたいものです!!!
ありがとうございます!
いただいた言葉たちを、これからの創作の糧にして、微力ながら、頑張らせていただきます(*^^*)
(瑠樹亜の一人称!興味はありますね!書いてみようかな!(笑)
初めまして!戸川れんさん。いきなりですけど、ほんとこの作品、素晴らしかったです。物理的に胸を殴られたような。そのくらいの衝撃を受けました。
レビューにも書きましたけど、(拙いレビューですが)、ほんとに、生々しいです。瑠樹亜の家での、出来事。最後の、美山さんの姿や、ひよりの感情。作品全体を覆う闇。
正直、読み進めるのがしんどくて堪らなかったです(笑)好みの問題じゃなくて、精神的に迫ってきまして…。でも、どうしても読了したくて。必死で、ページをめくりました。
世の中に情け容赦なくはびこる理不尽。それは、大きかったり小さかったり、強かったり弱かったり。身近にいくらでもある理不尽に気づけば、辛くて仕方ないかもしれない。でも、そんな世界でも、いつか、ゆっくり、少しずつでも変えられる。そしてまたいつか、だんだんと変化した世界に気づくことができる。
最後の最後で、ほんの少しだけ、希望のようなものを置いてくれていた戸川れんさんに感謝します。それと同時に、こんなにもズシンとくる作品を読ませてくださったことにも。
ひよりの、明るい一人称だけが暗い物語の中での救いでした(笑)これがもし、瑠樹亜の一人称だったり三人称だったりしたら、読破に一ヶ月くらいかかったかもしれません。でも、読みたいって、思いました。
…抽象的な感想ですいません(汗)
すごく、心に衝撃を受けた物語でした。こんな作品が野いちごで読めるなんて、思ってなかったです。
ありがとうございました!!
>眠る子さま
はじめまして!
こんばんは!
久しぶりに作家メニューを開きましたら、す、す、す、素敵なレビューが!!!
停滞していたわたしの作家メニューに、素敵な風が吹いたようでした…!!!
この度は、拙い作品をお読みくださり、その上レビューまでいただきまして、ありがとうございますm(__)m
若い人たちに「普通であること」の凄さを少しでも感じてほしくて、この作品を書き上げました。
この世界ってば、本当に理不尽で。
だけど、いとおしくて。
そんな凸凹した思いを、少しでも感じていただけましたら幸いですm(__)m
世界なんか、終わってしまえばいい。
わたしも、何度か思ってしまったこともあります。
でも、それもひっくるめて、世界って大きくて素晴らしいんですよね。
何気ない日常を、みんなが、大切に生きていけますように。
最近、私事で執筆から離れていたのですが、またじっくり書いてみよう…そう思いました。
ありがとうございますm(__)m
これからも、少しずつですが、頑張りたいと思います(*^^*)
良いお年をお迎えください(^-^)
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